Web担当者やSEO好きが毎月楽しみにしているウェブマスターオフィスアワーが開催されました。
今回は7月26日に Google Dance Singapole が開催されるため、Google社員の金谷さん、Garyさん、あんなさんはシンガポールからオフィスアワーを届けてくれました!
Googleからのお知らせ
Googleからの最新情報
- Google ウェブマスター向け公式ブログ: ウェブスパムに対する Google の取り組み - ウェブスパム レポート 2017
- Google ウェブマスター向け公式ブログ: URL 検査ツールなど、Search Console に新機能を追加しました
- Google ウェブマスター向け公式ブログ: Google 画像検索の参照元 URL の変更について
2017年のウェブスパムレポートはグローバルのデータで、ユーザーからの報告が9万件。Google からの通知は4,500万件で、うち600万件が手動対策とのことです。
また、「不正なハッキング」が増加しているともレポートしていました。
Q&A
今回はウェブマスターヘルプフォーラムの鈴木さんと中田さんが参加されており、一部の回答を鈴木さんがしたり、中田さんの観点でのアドバイスがありました。
こんな感じ!#ウェブマスターオフィスアワー pic.twitter.com/fMNJe5AWNP
— Ryosuke Shiga-志賀 亮佑 (@Ryosuke_Shiga) 2018年7月25日
特定のワードで検索結果に表示されない
金谷氏:トラフィックが少ないキーワードに注力するよりは、今トラフィックを獲得しているキーワードに注力したほうが良いのではないか。また、そもそも検索されていな状況もあるので、もっとサイトが知られるようにしてみてはどうか。
本当に狙うべきキーワードなのかも考えてみよう!
狙っているキーワードで表示されなくなった
金谷氏:全く表示されていないわけではない。「うちわ」には複数の検索意図があると考えられるので、「うちわ+◯◯」のような掛け合わせで考えながらサイト運営してみてはどうか。
検索ユーザーが何を求めているのかを考えよう!
比較コンテンツの構造化データマークアップ
鈴木氏:Carボキャブラリのマークアップで問題ないだろう。
販売していない商品に対してのマークアップ
鈴木氏:検索エンジン視点で考えると、Product(商品・製品)とOffer(販売情報)のマークアップで問題ないだろう。しかし、ユーザー目線で考えると販売されていると思って流入してきたユーザーには良くないと考えられるの注意しよう。
重要なページがインデックスから削除される
質問:状況としては、メインの URL がインデックスから度々削除されてしまう。仮説として考えているのが、計測のためにパラメータが動的に付与される URL なので、クローラーがパラメータ付きの URL をクローリングした際にインデックス更新されてしまう。(URL の正規化は、諸事情により不可)
また、クローラーにはソフト404が表示されていて、インデックスから消されてしまう。
金谷氏:リダイレクト先が固定されていない状態である。別々のURLで構成されていて、現在はPC、SP両方検索結果に表示されていない。
解決策としては、URLの正規化とソフト404の解消をまずしましょう。
インデックスカバレッジの検証が完了しない
質問:noindex を付けた URL をサイトマップで送信してしまい警告が来ました。
noindex を外し、検証をリクエストしました。13件の URL のうち、4件は再クロール、再インデックスされて、問題が解決しました。
しかし、9件は保留のままです。この状態が2ヶ月以上続いています。Fetch as Google でインデックス送信しても効果がありません。
更新しないページなのでクロール頻度が少ないとしても、検証リクエストしたり、Fetch as Google してもクロールされないのは不可解です。どんな理由が考えられるのでしょうか?
金谷氏:残りの9件のうち Fetch as Google をしたと仰っていたURLは、noindex が残っている状態で Fetch as Google をされていたので、解決しない。
それ以外の URL に関しては、noindex は外れていたが、そもそも noindex されたあとだったのでなかなかクロールがされない状態になっていた。だから解決には繋がらなかった。
良いコンテンツ悪いコンテンツ
金谷氏:Google にとって良いコンテンツについては思いつかない。ただ、悪いコンテンツで言うと、検索ガイドラインに違反しているコンテンツ。
検索結果に表示されるのは、コンテンツである。サイト運営者の想いではなく、コンテンツが重要なのです。みんなに愛されるコンテンツには情熱は必要かもしれない。
サイトに埋め込んだ You Tube 動画の評価
金谷氏:コンテンツなので評価の対象になります。
AMP でもレスポンシブを推奨する理由は?
金谷氏:レスポンシブを推奨してはいないよ。
※すべての質問を掲載しているわけではありません。その他の質疑応答については You Tubeをご覧ください。
まとめ
今回のウェブマスターオフィスアワーでは、サイト制作や運用の基本が抜けていたり、ユーザーではなく検索エンジン相手にコンテンツを作っているような印象を受けました。
何かトラブルが起きたのであれば、まず落ち着いて基本を確認しましょう。
ユーザーのためにと思ってやってきたことが、実際は検索ユーザーのためになっていないこともあると思いますので。
困った時は、検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドを読み直してみたり、ウェブマスターヘルプフォーラムに質問を投稿してみてください。
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